もしも明日もあったなら。
ゆかりが色々工夫して教えてくれて、何とか理解。
「実陽は本当に数学苦手なんだね…」
ゆかりが苦笑していた。
隼人が爆笑していた。成績3、4しか変わらんくせにあのやろう。
雨宮君が、
「ちょいと休憩せぇへん?」
と言ったことをきっかけに、一度休憩することになった。
「なぁ、実陽ちゃんって好きな人おるん?」
「…!?」
なんだこいつは。
「ほーぉ…おるんやね?」
エスパー!?
仮にも弥生がいるので私は、
「さぁ、どうだろうね?」
と笑って誤魔化した。
「なんやー、今度教えてなー」
追求してこないことに少しほっとした。
「ゆかりちゃんはー?」
今度はゆかりがターゲットになった。
ゆかりは流すように、
「いるかもねー」
と笑いながら言った。
その瞬間隼人は固まり、駿は二度見していた。
弥生は…無反応?
よくわからない反応だった。