もしも明日もあったなら。

その夜。
私はゆかりとメールをしていた。

『隼人結局付き合ったんだって』

そんなメールが急にきたから私は声に出して驚いてしまった。

『え！？どゆこと！？』

『美雪が今日の部活の時「彼氏が出来た」って言っててね』

『隼人聞かなかったんだ』

『しかもね実陽、聞いて！ここだけの話なんだけど』

『うん？』

『美雪が「イケメン彼氏第二号だ、もし今本命にふられても隼人君がいるから平気ね」みたいなことほざきやがってた。あいつぶっとばしたい』

『うわ、最悪』

話した事はないけどゆかりがここまで言うんだから相当なクズなんだろう。
本音を隼人に教えてあげればいいのに。

『でしょ？』

『隼人に教えてあげれば？』

『忠告聞かなかった奴が悪い』

『いや、そうだけどさ…』

どうやら教えてあげる気はサラサラないらしい。
お互い勉強をするってことでメールをやめた。


勉強しながら橋本君じゃなくて良かったなんて思ったがすぐ打ち消した。