もしも明日もあったなら。

帰り道。
私は一人道を歩いていた。

文化祭、私が言っちゃったんだよな。

なんだよ、全部あわせるって。
意味分かんないし。

お化け屋敷とカフェって中々難しくないかな…。

あー、私のバーカー…。

私は携帯のデータフォルダを無意識に開けていた。

「はぁ…何でそんな進んじゃんだろ。卒業したくない、な」

そしてつぶやいた言葉。
『卒業したくない』。本音。ずっと皆で笑っていたかった。
やっと、やっと色んな人と仲良くなれたのになぁ。

大好きだったな、このクラス。

あ、やばい。
目頭熱い泣きそうだ。
ははは…想像しただけで泣きそうってどんなよ。
自分で自分に苦笑してしまった。

そんな事を考えてたらいつの間にか家に着いていた。
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