もしも明日もあったなら。

翌日、学活の時間。

「以上だな。学級委員で話し合いをしたところ、火の使用は許可されたから、カフェをやるって言う分には問題ないよ。生活委員は?」

ゆっくり立ち上がったゆかりが発言した。

「えーっと、まず別々つまりお化け屋敷とカフェで予算を分けてもらうよう交渉した所了承を得ました。大体一つの企画について五万から八万程度だと踏んでいます」

「わりと多めに出たな」

「みたいだよ?まぁ、良かったというべきなんだろうけどね」

「わかった。」

そのあとも話し合いが進んでいたが、みんな余計な事ばかり話し合いが進まず、駿がイライラしていた。

こっそり男子がしていた会話。
が、通路を挟んでいた私には聞こえていた。

「なぁなぁ、高梨ってレベルたけーよな」

「それなー、でも、隼人が狙ってんだろ?」

そうだよ、だからゆかり狙っちゃダメ!

「あ、あと憲由もだろ?」

「え、憲由って白石さんと付き合ってんだろ?」

「どうやら、別れたらしいぜ。ほら、隼人との二股事件があったろ?」

「あぁ…あれか」

え。憲由もゆかりが好きなの…?そんな、初耳だよ…
そ、そんなわけないよね?隼人も知ってるの?い、いや、別に事実だって決まったわけではないけど…

私がそんな事を悩んでいる間にクラスはさらに騒々しさを増していた。


< 93 / 163 >

この作品をシェア

pagetop