もしも明日もあったなら。

「よし、じゃあこれで決まりー」

駿がほっとして、笑顔になっていた。
うんうん、良かった。

そして隣に戻ってきた。

「ありがとな」

って。私なんもしてないのに…

「いーよ、全然。私なんか意見言っただけだし」

「それがありがたいんだよ。…あ、そういえば花咲最近早く来てないよな、学校」

「あ…、うん。」

最近は早く来ても意味なくなっちゃったし。
というのもサッカー部を弥生が引退してしまった、というのもあるけど。

だけど、今でも時々癖で早く来てしまう。
何もやることがない今、本当に暇でしょうがないから、これからは寝る時間に当てようと思った。

「残念だったな」

「え!?あ、うん……」

そっか、駿は知ってるんだ。
すっかりその事を忘れていた。

そんな話ばっかりしてたらいつの間にか楠先生のお話は終わっていた。

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