気ままな仔猫と不器用狼。
「お、碧伊」
「あれ、一也〜!」
そんな中、中学校の時の親友だった一也と偶然会った。
高校が一緒だったのも、約束した訳じゃなく偶然で。
偶然が凄く多かった。一也とは。
「碧伊、クラス分かったか?」
「ん? まだなんだよね〜」
「お前、俺と……」
「ああああーっ! 見つからないー!」
そう言いながら俺は5組までたどり着いたクラス分けの表を上から下まで熱心に眺める。
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