助けてくれたひとは………
お風呂騒動
「実李……」
「ん?
なぁに京也」
私が夕飯の後片付けをしていると後から声が聞こえ、振り返ると
「一緒に風呂…入るか?」
と真顔で京也が言ってきた
「ふぇ!?な、な、なに言ってるのっ?」
京也が変なことを言うから
変な声が出たよっ!
「そんな、驚くことか?」
「そうだよっ!
恥ずかしいから…無理だよっ」
……それにお母さんに殴られた傷や
学校でされた傷がまだ残ってるから………
「恥ずかしさとかは、気にするな」
とまだ、諦めてくれない京也に
仕方なく
「じゃあ、
…今度…なら…」
と私が言うと
「わかった…
その約束、忘れるなよ」
見るからに上機嫌になった京也が私に言った
「………うん」
私は、
少しの沈黙の後に返事をすると京也はシャワーを浴びにいってしまった