心の裏側と素肌の境界線を越える為に
そんな寂しい行為をしなければいけない…放送部部長半田純一は、ただラジオを流すのではなく、

自分で選曲し、きっちりと昼休みが終わるまでかけていた。


どうして〜俺が、放送部の幽霊部員になっているかというと…それには理由があった。

昔の彼女に傷付けられた帰り道で、俺の心を癒した曲…アル・クーパーのジョリーをかけたからだ。

その曲を学食で聴いた俺は…ご飯を喉にかきこむと、急いで放送室に向かった。

初めていく放送室のドアを思い切り開け、

俺は叫んだ。

「この曲は、何ですか?」


アル・クーパーの赤心の歌というアルバムの三曲目に入っている…ジョリー。


それが、俺の衝撃の曲だった。
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