心の裏側と素肌の境界線を越える為に
「太一!」

後ろから、女の叫ぶ声がしたが、俺は足を止めることはなかった。

「太一!」

俺の名を連呼する女の名は、橘美佳。、

幼なじみと言うか…腐れ縁である


「大体…お前に言われたくないっていうの」

お前は階段を降りながら、毒づいた。

美佳の見た目は、金髪にショートカット…異様に短いスカートは、

完全に校則違反である。

パンクバンドのドラムをやっていたが、

最近メンバーと揉めて、バンドは解散していた。


いや、他のメンバーは新しいバンドを組んでいた。



つまり、追い出されたのだ。
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