心の裏側と素肌の境界線を越える為に
数秒後、アドレスを発見した俺は震えながら、シンプルな言葉だけを打った。

今の精一杯な言葉を。

おやすみ

とだけ。

メールを送信した後、すぐに携帯を閉じ、

ズボンのポケットに突っ込み、

その場から走りだした。

何かから逃げるように。
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