婚約者は突然に~政略結婚までにしたい5つのこと~
party party
「ええ?!したの!」
瑞希がギョッとして尋ねる。
英米経済論の講義中だったので、私はシッと人差し指を口の前に立てる。
「で、どうだった…?」瑞希が期待に満ちた目で尋ねる。
「なんか一瞬でよく解らなかった。でも柔らかかった気はする」
「中学生並の感想ね」瑞希は呆れたようにぐるりと目を回した。
「だってキスしたって言ってもさ!」
「へぇ、誰と?」
声の方に振り返るとニッコリと微笑む性悪婚約者の姿があった。
どうやら遅刻してきたようで、手に鞄を持ったまま断りなく私の隣の席に座る。
どこから聞かれていたのだろうか。
背筋がギクリと凍りつく。
「もう、そうやって気配消して近づいてくるのは止めてくれませんか」眉を顰めて抗議する。
「遥が注意力散漫なだけだろう?」葛城は気に留めることなく鞄からテキストを出す。
どうやら、葛城も同じ講義を選択していたらしい。一度も姿を見かけたことはないけど。
「で、キスって誰としたの?」上手く話しを逸らしたと思ったけど、シッカリ覚えている。
「葛城さんはキスがお上手らしいですね。さっき教えてもらっちゃった」
瑞希はフフっと妖艶に笑い、堂々と嘘をつく
唐突な切り返しに流石の葛城は面食らった様子だ。
「遥、そうゆう事は普通人には話さないんじゃないか」引き攣った笑みを私に向ける。
「あら、女性同士は結構エグイとこまで話しますよー?」瑞希はケロリと答える。
「そういうもんか」葛城はイヤそうに目を細める。
葛城を丸めこむなんて瑞希って意外とやり手だ。
「今日バイトは?」
「へ?入ってませんけど」
「じゃあ、俺は3限で終わるから15:00にカフェテリアで待ち合わせしよう」
「どこか行くんですか?」珍しく、というか初めてのデートのお誘いだろうか。
「俺の家」
瑞希がギョッとして尋ねる。
英米経済論の講義中だったので、私はシッと人差し指を口の前に立てる。
「で、どうだった…?」瑞希が期待に満ちた目で尋ねる。
「なんか一瞬でよく解らなかった。でも柔らかかった気はする」
「中学生並の感想ね」瑞希は呆れたようにぐるりと目を回した。
「だってキスしたって言ってもさ!」
「へぇ、誰と?」
声の方に振り返るとニッコリと微笑む性悪婚約者の姿があった。
どうやら遅刻してきたようで、手に鞄を持ったまま断りなく私の隣の席に座る。
どこから聞かれていたのだろうか。
背筋がギクリと凍りつく。
「もう、そうやって気配消して近づいてくるのは止めてくれませんか」眉を顰めて抗議する。
「遥が注意力散漫なだけだろう?」葛城は気に留めることなく鞄からテキストを出す。
どうやら、葛城も同じ講義を選択していたらしい。一度も姿を見かけたことはないけど。
「で、キスって誰としたの?」上手く話しを逸らしたと思ったけど、シッカリ覚えている。
「葛城さんはキスがお上手らしいですね。さっき教えてもらっちゃった」
瑞希はフフっと妖艶に笑い、堂々と嘘をつく
唐突な切り返しに流石の葛城は面食らった様子だ。
「遥、そうゆう事は普通人には話さないんじゃないか」引き攣った笑みを私に向ける。
「あら、女性同士は結構エグイとこまで話しますよー?」瑞希はケロリと答える。
「そういうもんか」葛城はイヤそうに目を細める。
葛城を丸めこむなんて瑞希って意外とやり手だ。
「今日バイトは?」
「へ?入ってませんけど」
「じゃあ、俺は3限で終わるから15:00にカフェテリアで待ち合わせしよう」
「どこか行くんですか?」珍しく、というか初めてのデートのお誘いだろうか。
「俺の家」