婚約者は突然に~政略結婚までにしたい5つのこと~
「はあ?」突然の展開に私は思わずデカイ声を出す。

教授がこちらにチラリと鋭い視線を向けたので、私は下を向き顔を隠した。

「どうゆう事ですか?」私は周囲に迷惑がかからないよう小さな声で葛城に尋ねる。

「うちの両親が帰国していて今自宅にいるのだけど、遥に話があるそうだ」

「まさか…婚約破談とか…?」私は顔を引き攣らせる。

「かもな」葛城はシレっと言ってのける。

「困る!」またもや、私はデカイ声で叫んでしまった。

教授ままたもやこちらを振り向いた。こめかみに青筋がくっきり浮かんでいる。

「そこのブルーのワイシャツを着た女子学生!さっきから講義を聞かないなら出て行きなさい!」

案の定、一喝される。

これはブルーではなくインディゴです!

…何て言えるわけもなく「す、すみません、ちゃんと聞いています」と言って私はペコリと頭を下げて縮こまる。

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