歪な愛のカタチ
「幻滅させんじゃねぇよ、耕太」
「は?」
「男には、やらなきゃならねぇ時があるだろ?」
「………仁さんて、なんでそんななんすかね?」
お、俺ってばカッコイイじゃねぇか、って思ったのに、暫らく「間」を取って耕太が口にしたのはそんな言葉。
呆れたように半目になって俺を見てるから、なんだよ?と、ちょっとしどろもどろになっちまった。
「やらなきゃいけない時があったとしても、それは確実に今じゃないっすよね?」
「…………そう、か?」
「そうですよ!だいたい、安全日って言葉一つに、査定賭けるほど情熱燃やしてどうなんですか?」
「いーじゃねぇか。どうしても今年はそれを入れたいんだよ!っていうか、もういいよ。お前は好きにすりゃいーじゃん」
「うわ、逆ギレ?」
笑う耕太に半ばキレて、俺はじゃあ安全日でいくからいいよ、って宣言をした。
マジで?仁さんマジでそれ送るの?ってしつこい耕太に、俺はいつだってマジなんだよ!って言って。