暗黒マスク伝説『ワンピースとダースベーダーと私』
 さて、こちらは歯医者のロビー。


 順番待ちの患者さんが多数いた。






 入り口付近のソファーでは、治療を待つ女性患者2人が話をしている。


「ここって腕がいいって評判だから、混むのよねぇ」


 女性の言うとおり、小さな個人歯科医の割には患者が絶え間なく訪れる。



「ホント、いつ来ても予約でいっぱいだものね。
 
 結構遠くから通ってる人もいるらしいわよ」




「へぇ。
 
 遠くってどのくらいかしら?」



「そうねぇ・・・」




 その時。


 2人の背後にある自動ドアが開き、誰かが入ってきた。





 気のせいか、ロビー中の空気の温度がいくらか下がった気がする。


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