暗黒マスク伝説『ワンピースとダースベーダーと私』
 加奈はそんな子供達をチラリと見て、心の中でそっともらす。


―――ママさんたち、しつけがなってないよ!!



 加奈は腕を組んで、ふぅとため息をつく。



―――こういう人が集まる所では、静かにするのが常識なのになぁ。




 おそらく誰もが『お前に常識どうのこうのと言われたくないわい!!』と、突っ込むであろう。


 みやこもそう思う。






 いっこうに騒ぎが収まらない待合室を、ゆっくりと見回す加奈。


 ここでようやく、自分が注目されている事に気が付いた。




―――みんな、何でじろじろ見てるんだろう・・・。




 首をかしげながら、すぐ横の壁に備え付けられている鏡を覗き込んだ。
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