魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?
第三章:天使と悪魔
「まぁ、とりあえずパンドラ艦内の街で骨休めしてこい」
ガウルのそのひとことにより、かみさまと万桜は休暇を貰うことになった。
万桜は、かみさまに連れて行かれるまま喫茶店の中に入った。
喫茶店の名前は、喫茶失恋(しつこい)。
「いいのかしら?
私、入隊してすぐに休暇をもらっちゃったんだけど……」
万桜が、そう言うとかみさまが、コーヒーを口に含みながら言葉を放つ。
「気にするでない。
軍は、なかなか休みがもらえない。
よって休めるときに休むのが吉だ」
「……そう……よね」
万桜は元気なくうなずいた。
「なにか気になることでもあるのですか?」
失恋のマスターが、そう言って優しい目で万桜の方を見る。
「えっと、貴方は……?」
万桜が、マスターに向かって尋ねた。
「私は、マスターです。
どこにでもいる喫茶店のマスターです」
「そうですか……
よければ名前を教えて頂いてもいいですか?」
万桜が、そう尋ねるとマスターがニッコリと笑う。
「私の名前は、マスター。
それ以上でもそれ以下でもありません」
「……えっと」
万桜が返答に困っているとかみさまが、言葉を付け足す。
「マスターの名前は、マスターだ」
「そう……なの?」
「ああ」
万桜の問にかみさまがうなずいた。
「はい。
まぁ、外で出逢っても気軽にマスターとでも呼んで下さい」
マスターが、そう言ってホットケーキを万桜に差し出す。
「あ、美味しそう……」
「マスターのホットケーキは、そこらの喫茶店より美味いぞ」
かみさまが、そう言って笑うとコーヒーを一口飲む。
「これは、私の奢りなので気にせずに食べてくださいね」
マスターが、ニッコリと微笑む。
「ありがとうございます!」
万桜は、笑顔でホットケーキを口に運び言葉を続けた。
「美味しい!」
万桜の顔がニンマリと笑った。
ガウルのそのひとことにより、かみさまと万桜は休暇を貰うことになった。
万桜は、かみさまに連れて行かれるまま喫茶店の中に入った。
喫茶店の名前は、喫茶失恋(しつこい)。
「いいのかしら?
私、入隊してすぐに休暇をもらっちゃったんだけど……」
万桜が、そう言うとかみさまが、コーヒーを口に含みながら言葉を放つ。
「気にするでない。
軍は、なかなか休みがもらえない。
よって休めるときに休むのが吉だ」
「……そう……よね」
万桜は元気なくうなずいた。
「なにか気になることでもあるのですか?」
失恋のマスターが、そう言って優しい目で万桜の方を見る。
「えっと、貴方は……?」
万桜が、マスターに向かって尋ねた。
「私は、マスターです。
どこにでもいる喫茶店のマスターです」
「そうですか……
よければ名前を教えて頂いてもいいですか?」
万桜が、そう尋ねるとマスターがニッコリと笑う。
「私の名前は、マスター。
それ以上でもそれ以下でもありません」
「……えっと」
万桜が返答に困っているとかみさまが、言葉を付け足す。
「マスターの名前は、マスターだ」
「そう……なの?」
「ああ」
万桜の問にかみさまがうなずいた。
「はい。
まぁ、外で出逢っても気軽にマスターとでも呼んで下さい」
マスターが、そう言ってホットケーキを万桜に差し出す。
「あ、美味しそう……」
「マスターのホットケーキは、そこらの喫茶店より美味いぞ」
かみさまが、そう言って笑うとコーヒーを一口飲む。
「これは、私の奢りなので気にせずに食べてくださいね」
マスターが、ニッコリと微笑む。
「ありがとうございます!」
万桜は、笑顔でホットケーキを口に運び言葉を続けた。
「美味しい!」
万桜の顔がニンマリと笑った。