魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?
「なんだ?
未知の力って?」
焔が、かみさまに尋ねる。
「知っていれば未知の力ではないだろう?
だが、そうだな……
ヒントをやろう。
神族はそれをデモニックと呼んでいる」
「デモニック……呪か?」
バルドが、そう言うとかみさまがうなずく。
「そうだ」
「呪いが神を恐れさせるのか?」
「呪いとはそういうものだ」
かみさまの言葉にバルドはうなずいた。
「そうか……
それは、どうやって判断できる?」
「余なら見ればわかる」
「そうか……
で、ジンクスと言うのは?」
「デモニックは、ジンクスを犠牲に能力を発揮する。
何かを失う代わりに何かを得る。
そんな感じだ。
こればかりは、経験なければわからないだろう」
「そうなのか……」
「例えば、テルヲもデモニックだ」
かみさまが、そう言うとシエラが驚く。
「テルヲが?」
「ああ。
アイツは、人に愛されないだろう?
それがデモニックの証、ひとつの呪いだな。
だが、アイツは幸せになれない代わりに周りにいる人間は不幸にならない。
これは、不食という不幸を食べるジンクスだ」
「それ、いつから知っていたんだ?」
焔がかみさまに尋ねる。
「テルヲに会ったその日からだ」
「テルヲは、そのことを……?」
「知っている。
余が話した。
アイツは、『周りにいる人が不幸にならないのなら構わない』と言っていた」
「そんな……」
「悪いやつじゃないだから、助けるのだ」
かみさまが、そう言ってシエラの方を見る。
「でも、私テルヲのこと嫌ってない。
玉藻ちゃんだって……」
「それは、力があるからだ。
ジンクス持ちやデモニックには、この手の呪いが効かない」
「じゃ、私もそれがあるの?」
シエラが、そう言うとかみさまがうなずく。
「あるだろうな。
ただ覚醒するかどうかが問題だ」
「そうなんだ……
じゃ、私は?」
万桜が、かみさまに尋ねる。
「お前は、魔族だからな人の呪いは効かないのだ」
かみさまが、そう言うと万桜が「そういうものなの?」と言いかみさまは「そういうもの」だと答えた。
未知の力って?」
焔が、かみさまに尋ねる。
「知っていれば未知の力ではないだろう?
だが、そうだな……
ヒントをやろう。
神族はそれをデモニックと呼んでいる」
「デモニック……呪か?」
バルドが、そう言うとかみさまがうなずく。
「そうだ」
「呪いが神を恐れさせるのか?」
「呪いとはそういうものだ」
かみさまの言葉にバルドはうなずいた。
「そうか……
それは、どうやって判断できる?」
「余なら見ればわかる」
「そうか……
で、ジンクスと言うのは?」
「デモニックは、ジンクスを犠牲に能力を発揮する。
何かを失う代わりに何かを得る。
そんな感じだ。
こればかりは、経験なければわからないだろう」
「そうなのか……」
「例えば、テルヲもデモニックだ」
かみさまが、そう言うとシエラが驚く。
「テルヲが?」
「ああ。
アイツは、人に愛されないだろう?
それがデモニックの証、ひとつの呪いだな。
だが、アイツは幸せになれない代わりに周りにいる人間は不幸にならない。
これは、不食という不幸を食べるジンクスだ」
「それ、いつから知っていたんだ?」
焔がかみさまに尋ねる。
「テルヲに会ったその日からだ」
「テルヲは、そのことを……?」
「知っている。
余が話した。
アイツは、『周りにいる人が不幸にならないのなら構わない』と言っていた」
「そんな……」
「悪いやつじゃないだから、助けるのだ」
かみさまが、そう言ってシエラの方を見る。
「でも、私テルヲのこと嫌ってない。
玉藻ちゃんだって……」
「それは、力があるからだ。
ジンクス持ちやデモニックには、この手の呪いが効かない」
「じゃ、私もそれがあるの?」
シエラが、そう言うとかみさまがうなずく。
「あるだろうな。
ただ覚醒するかどうかが問題だ」
「そうなんだ……
じゃ、私は?」
万桜が、かみさまに尋ねる。
「お前は、魔族だからな人の呪いは効かないのだ」
かみさまが、そう言うと万桜が「そういうものなの?」と言いかみさまは「そういうもの」だと答えた。