真っ赤な彼女
ーーー


「あぁー楽しかった!」


無邪気な笑顔で微笑むみこ。


俺の予想通り、乗ってる周りの子には俺たちみたいな高校生はおらず、俺はかなり浮いていた。


みこは身長が低めだから、結構溶け込んでたけど。


それもみこの可愛いところで。


まぁ、楽しがってた様子でよかったと、どこまでもみこ優先の俺。


「ゆうくん!次どこ行く?」


あ…。いいことを思いついた。


「お化け屋敷行こうぜ!」


みこは大のお化け嫌いなのだ。


そんなみこの怖がってる姿が見たくて…。


って俺変態か。


「いや!!」


聞こえないふりをして、お化け屋敷の中に連れて入った。


「た……す…け…て……。」


「キャーーーーー!」


かなり怖がっている様子のみこ。


「ゆうくん…。ふぇっ。」


これはやばい。泣いちゃってる。


手を引いて、出口へと走った。


そして、近くのベンチに腰を下ろした。



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