初恋 二度目の恋…最後の恋
お祖母ちゃんが亡くなってから、もっと寂しいとか寂しいと思うかと思ったけど、そうではなくて…毎日いつも通りに穏やかな日々が続いていく。営業一課の仕事は楽しく刺激的。同行にも慣れ、成果を上げていく一課の人の手伝いが出来ることを自分の喜びに感じるようになっていた。
休みの日は時折、折戸さんがドライブに誘ってくれる。そして、そこにはなぜか小林さんも居たりして、初めて海に行った時のように楽しく時間を過ごしていた。
何度も水着を持ってきて泳ごうという小林さんを折戸さんが諌め、どうにか躱してくれる。高校の時のスクール水着しか持ってないというと、プレゼントするから一緒に泳ごうと言われる始末。
「泳ぎませんから。お一人でどうぞ」
「三人で行って一人で泳ぐってマジでおかしい。俺と折戸さんの二人っていうのも絶対に変。だから、美羽ちゃんの気が変わるのを待っている」
「多分、一生ないと思います」
小林さんは遊ぶことに関してはいつも一生懸命だった。
でも、三人で過ごす時間はとっても楽しくなっていた。何回かに一回は高見主任のマンションにもお邪魔して一緒に飲んだりもしている。既にサプライズとは言えないけど、毎回、私が高見主任のマンションのインターフォンを押す係で…。『また来たのか』そんな溜め息混じりの声を出しながら部屋に入れてくれるのに、冷蔵庫の中には誰がこんなに飲むのかというくらいのビールが入れられている。
折戸さんのために用意されたとしか思われない食材を見ると、高見主任も溜め息を零しながらも楽しんでいるように見える。どう考えてもモッツァレラチーズはともかく、アボカドとかレモンとかパプリカとかが一人暮らしの男の人の冷蔵庫に入っているというのも可笑しい。
「今日は日付が変わる前に帰ること」
そんな言葉を零して飲み会は始まるのだった。
休みの日は時折、折戸さんがドライブに誘ってくれる。そして、そこにはなぜか小林さんも居たりして、初めて海に行った時のように楽しく時間を過ごしていた。
何度も水着を持ってきて泳ごうという小林さんを折戸さんが諌め、どうにか躱してくれる。高校の時のスクール水着しか持ってないというと、プレゼントするから一緒に泳ごうと言われる始末。
「泳ぎませんから。お一人でどうぞ」
「三人で行って一人で泳ぐってマジでおかしい。俺と折戸さんの二人っていうのも絶対に変。だから、美羽ちゃんの気が変わるのを待っている」
「多分、一生ないと思います」
小林さんは遊ぶことに関してはいつも一生懸命だった。
でも、三人で過ごす時間はとっても楽しくなっていた。何回かに一回は高見主任のマンションにもお邪魔して一緒に飲んだりもしている。既にサプライズとは言えないけど、毎回、私が高見主任のマンションのインターフォンを押す係で…。『また来たのか』そんな溜め息混じりの声を出しながら部屋に入れてくれるのに、冷蔵庫の中には誰がこんなに飲むのかというくらいのビールが入れられている。
折戸さんのために用意されたとしか思われない食材を見ると、高見主任も溜め息を零しながらも楽しんでいるように見える。どう考えてもモッツァレラチーズはともかく、アボカドとかレモンとかパプリカとかが一人暮らしの男の人の冷蔵庫に入っているというのも可笑しい。
「今日は日付が変わる前に帰ること」
そんな言葉を零して飲み会は始まるのだった。