総務部で働く、華子さん。
素っ気なくて、不器用に見えるけど実は面倒見が良く誠実に仕事をこなします。
そんな彼女が抱える潔癖症は、死ぬことはないけど厄介なもの。人と距離を置いて過ごす彼女はさぞや屈折したものばかり抱えているのかと思いきや、素直で純粋な部分も持ち合わせる魅力ある女性です。
また、彼女の前に現れては、彼女が作りあげた防御壁を少しずつ、壊していく彼。
からかったり、追い込んだりしながら距離をどんどん縮めていくテンポの良さに目を奪われますが、読み進めていくと彼の優しさや、彼女への想いの深さに気づけます。
特別にドラマチックな展開や人物設定(御曹司!とかなんとか?)がなく楽しませてくれるところも、この作品の魅力。
何気なく描かれているお仕事の描写(後輩やに頼られる場面など)なんかも、後輩の気持ちも華子さんの気持ちも「あぁー、わかるゥ」ってなるのも楽しかったです。
おすすめ。