妹と彼氏が××してました。
ふいにカバンの中に入っているスマホがぶるると鳴る。ともに流れてきたのは私の好きな5分アニメ「ゆけゆけうさにゃん」の主題歌だ。女子高生を中心に絶大な人気を誇る五分アニメで、実は私の彼氏も好きと言っていた。これこそギャップ萌えというやつだ。
スマホをカバンから取り出してふとストラップを見る。
アクリルの透明なケースに入れた二人で撮ったプリクラが静かに揺れていて。
またじんわりと涙が浮かんで、無理矢理に引っ込める。
そんなことを考えながらスマホの画面を覗くと、アルバイトの仲間と作ったグループにひとつの文章が浮かんでいた。
『急用が入ったのでシフトを変わっていたたげないでしょうか?』
他店の子からの緊急の連絡がぴこぴこと点滅している。
しかし、LINEを見れる人はみんな忙しそうで。既読を無視する人、丁寧に自分がいけない理由を書き記す人など様々だったが、誰一人としてシフトを変わる人はいない。
今夏休みだもんね…皆休みたいだろうし、でもわたしなら今変われるし。なにより、今は家に帰りたくない。
「私、シフト代わります。他店ですがよろしいでしょうか?」
そう無機質な画面に文字を打ち込む私。
アルバイトでもして気持ちを整理しないと自我を保てなそうで。
シフトを代わった子からは長い謝罪とお礼が送られてきたので、そんなにきにしないで、と送ってスマホをカバンの中に忍ばせる。
「さ、行くか。」
今日行く店の賄は美味しいらしいし、このお店には友人もいる。なにか面白い話をしたい気分だよ。
9時くらいに終わる予定だから時間あったら新しい本を買いたいなあ…ああ、でも夏期講習だったから今は制服のままだ。補導されてしまうかもしれない。
そんな事を考えて、私は少し生暖かい教室を出て、暑い暑い外へ出て行った。
スマホをカバンから取り出してふとストラップを見る。
アクリルの透明なケースに入れた二人で撮ったプリクラが静かに揺れていて。
またじんわりと涙が浮かんで、無理矢理に引っ込める。
そんなことを考えながらスマホの画面を覗くと、アルバイトの仲間と作ったグループにひとつの文章が浮かんでいた。
『急用が入ったのでシフトを変わっていたたげないでしょうか?』
他店の子からの緊急の連絡がぴこぴこと点滅している。
しかし、LINEを見れる人はみんな忙しそうで。既読を無視する人、丁寧に自分がいけない理由を書き記す人など様々だったが、誰一人としてシフトを変わる人はいない。
今夏休みだもんね…皆休みたいだろうし、でもわたしなら今変われるし。なにより、今は家に帰りたくない。
「私、シフト代わります。他店ですがよろしいでしょうか?」
そう無機質な画面に文字を打ち込む私。
アルバイトでもして気持ちを整理しないと自我を保てなそうで。
シフトを代わった子からは長い謝罪とお礼が送られてきたので、そんなにきにしないで、と送ってスマホをカバンの中に忍ばせる。
「さ、行くか。」
今日行く店の賄は美味しいらしいし、このお店には友人もいる。なにか面白い話をしたい気分だよ。
9時くらいに終わる予定だから時間あったら新しい本を買いたいなあ…ああ、でも夏期講習だったから今は制服のままだ。補導されてしまうかもしれない。
そんな事を考えて、私は少し生暖かい教室を出て、暑い暑い外へ出て行った。