偶々、
時計に目をやると、時刻は20時36分を過ぎたところ。
16分発の列車が走り去り、次は28分発の列が出来ている。ここでやっと20時36分発と掲示板に表示される。その横に25分遅れと浮かび上がる。
その文字に落胆しかないわたしは、腕に下げていたバッグと紙袋を足元へ置く。
似たような紺色のコートに、ジーンズ。スニーカー姿の2人の足元には、似たような紺色のバッグに同じ紙袋がある。
冬のファッションなんて、みんなこんな感じで似たり寄ったりのコートを羽織っているのだから何の不思議でもないが、なんだか変な気分でおかしかった。
乗車口に人の姿が増えてきた時、ふと感じた興味。ホームで目にした時に聞きたかった疑問。
「ところで、何分発の列車ですか?」
16分発の列車が走り去り、次は28分発の列が出来ている。ここでやっと20時36分発と掲示板に表示される。その横に25分遅れと浮かび上がる。
その文字に落胆しかないわたしは、腕に下げていたバッグと紙袋を足元へ置く。
似たような紺色のコートに、ジーンズ。スニーカー姿の2人の足元には、似たような紺色のバッグに同じ紙袋がある。
冬のファッションなんて、みんなこんな感じで似たり寄ったりのコートを羽織っているのだから何の不思議でもないが、なんだか変な気分でおかしかった。
乗車口に人の姿が増えてきた時、ふと感じた興味。ホームで目にした時に聞きたかった疑問。
「ところで、何分発の列車ですか?」