「好きになっちゃうよ……」~罪な恋ですか?~
「希衣ちゃん!?どーいうこと?」
うつむく私の頬には涙が流れてた
「希衣……?」
相沢くんの不安そうな声に涙が止まらない
「ごめん……変な噂が流されちゃった……
少し気持ちの整理させて
この噂……嘘だから」
私は二人の顔を見ないで一気に言うと教室を出ようとする
その時、私の腕を相沢くんがつかんだ
「気持ちの整理ついたら、電話かメールして?
これ俺のメルアド」
渡された小さい紙
上には“希衣へ”と書いてある
元々準備してくれてたのかな?
電話帳が四人になった、嬉しいな
涙が溢れて止まらない私の裾を小さい手が引っ張る
「希衣ちゃん、私希衣ちゃんに話したいことがあるの」