☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆

 母親は窓際だった。
 その窓から様々なものを見た。
 蝉の魂の朗読。
 紅葉の雑で暖かく捨てる紙芝居。
 雪の差別をしない不確かな踊り。

 それらを母親と一緒にその窓から見た。
 しかし桜だけは一緒に見る事は出来なかった。
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