☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆

 茶碗子の母親が何事かと飛び込んで来た。

 「茶碗子! なに?」

 「や、なんでも」

 茶碗子は肩まで湯船に沈めた。右胸を隠すために。

 もしこの右胸を母親が見たら失神する。
 茶碗子は、自分の母親が他のクラスメートの母親達よりタフだと確信していた。
 しかし、この明らかにオカシイ右胸の前では、そんなタフもただの安っぽい宣伝文句に成り下がるだろうと。

 絶対危険だ。
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