☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆
茶碗子は言葉が出なかった。
明らかに大絶叫するべき場面なのだが言葉は出なかった。
茶碗子の豊満な右の乳房に自分でキスをしている所を母親に見られたというのに……。
絶体絶命。
ただ変態。
とある日曜日の午後十二時。
何か視線を感じなかった。
視線を感じるという言葉は一見曖昧に聴こえるが曖昧ではなく不思議なもので人間の第六感というべきなのか考えれば考えるほど不思議なことだ。
つまり第六感が退職届でも出したのだろう。
事前相談もしないで急な話だ。
茶碗子は自分の豊満な右の乳房を底に残った僅かなケチャップを絞り出す様に両手で揉み上げていた。
そしてその揉み上げて浮上した右の乳房に唇を近づけていたのだ。
少し唇は右の乳房に付いていた。
キスをしていた。
右の乳首に。
自分で。
自分の右の乳首に。