☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆
 「……」
 
 茶碗子は箸矢の椅子に座った。

 「……」
 
 黒板がよく見える。

 「……」
 
 茶碗子は椅子から箸矢の体臭がした様な気がした。
 一日半。
 茶碗子の右胸に宿っていた箸矢。
 箸矢の体臭は鼻に脳に残っている。
 懐かしい香りだった。

 「……」
 
 茶碗子は優しく瞳を閉じた。
 そして眠りについた。
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