☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆
 「!」

 何か視線を感じた。
 視線を感じるという言葉は一見曖昧に聴こえるが曖昧ではなく不思議なもので人間の第六感というべきなのか考えれば考えるほど不思議なことだ。

 視線の発信源は自分の右の乳房だった。
 そして左の乳房へ視線を感じた。
 右の乳房から左の乳房へ。
 視線が注がれている。
 何か視線が。
 だから茶碗子はとりあえず右の乳房に視線を落とした。

 「……茶碗子、一緒に帰ろう」

 雨は小ぶりになっていた。

 とある月曜日の夕方だった。
                 《終わり》→次のページはあとがきです☆!
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