☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆

 その甲斐あってかお湯は激しく波打ち、どれが本家の泡だが不明になり、つまりごまかす事が出来た。

 「……浮き輪あるからって無茶しないで……」

 茶碗子の母親は、もはや悲しみの顔を浮かべて去って行った。

 「……」

 茶碗子は、扉が閉まった事を確認すると背泳ぎを止めた。
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