☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆

 「……」

 箸矢は一方でそんな自分が嫌だった。
 学校という公の場所でそんな自分で居ることが嫌だった。
 こんな変態的な感動は家という私の場所で浸るべきだ。

 だから箸矢は茶碗子を見つめる事をやめた。

 本当に美しい女性は瞳を閉じていても美しいんだな。
 そう確信してから茶碗子を見つめる事をやめた。
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