《短》最初で最後の彼氏

朝起きたら、目が腫れていた。

「これじゃ泣いたってすぐばれちゃう」

休もうとしたが学校に行くのもあと少しだからなんとしてでも行きたかった。

「おはよーー!」

実咲が元気にやってきた。
私もなるべく元気に挨拶をした。

「⁉︎どうしたの! 」
「なんでもなーい!へへへ」
「……桜!私は桜の何?なんで言ってくれないの?知ってるよ私。引っ越すんでしょ?昨日、桜の親から電話きた。なんで相談しないの?拓人のこともだよ!」
「……実咲。ごめん。」
「私は、桜のこと親友だって思ってた」
「私もだよ」
「じゃあ!なんで言わないの⁉︎親友ってなんでも言い合えるんじゃないの?」
「……行ったら本当にサヨナラだから」
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