素顔のマリィ
鈴木君の輝く姿に感銘をうけたわたしは、中学に入ると自分探しを始めた。
具体的に何をしたかと言うと、興味のあること全てにトライしてみよう思ったのだ。
いいな、と思った曲を聴けばアーティストを探して聴きまくった。
まともな曲はその一曲だけで、とんでもないパンクロックだった、なんてこともあった。
クラッシックからポップス、懐メロ、フォークに至るまで、わたしの興味の範疇はかなり広いことが判明。
音楽を通した友人も増えていった。
ヒップホップダンスにもちょっとハマッタ。
好きなラップを口ずさみながら身体を動かすと、ちょっとしたストレス解消になる。
まぁ、人に見せられるようなものじゃないけれど。
運動部にも入った。
陸上とバスケ。
陸上は単純に走るのが好きだったから。
基本個人競技なので、黙々と一人で走っていられるし。
バスケは漫画の影響で。
背が高いわたしは、それだけで即戦力だ、と持てはやされたけど。
チームに馴染めず二ヶ月でギブアップ。