妖恋慕ノ綴リ









渾身の一発をお見舞いして、私は立ち上がった




「痛っっってえええええ!!!

そういうとこが女じゃね…」



そして、着物の袖を二の腕までたくし上げ

裾を少し捲って足を少しはだけさせた




「な…!お前っ…なにして!」


「どうして女でもないわたしに狼狽えてるのかしら?

わたしなんてしおらしさも、品も、色気も無いんでしょ?」




慌てて目をそらす翔がおもしろくて
わざと距離を詰める







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