クレームの女王

麗華は真剣な顔をして
祐樹に言う。

「祐樹。約束して。
ママの言う事聞ける？」


祐樹は真剣な顔でうなずいた。


その様子に満足した麗華は
さらに話を続ける。

「ママがよーいどんって言ったら
どんな所でも走ってね。

この部屋の中でも広場でも公園でも
どこでも走るのよ。わかる？」


麗華は一体何が言いたいのだろうか？

かけっこをどこでも、どんな時も
やるというのはどう言う意味なんだろうか？

祐樹も意味が分からず
首をひねっている。