クレームの女王
麗華は祐樹の元を離れると
タンスを開けた。
ツンとする防虫剤の匂い。
麗華はごそごそと
何かを探しているようだ。
「あった……」
麗華はそう言って
取り出した物は
子供用の小さなスーツだった。
親戚から貰ったこのスーツで
去年七五三に行った祐樹。
七五三の時撮った
三人の笑顔の写真が
タンスの上で埃を被っている。
「祐樹、これを着てお出かけするわよ」
祐樹は不思議そうな顔をした。
祐樹に七五三の服なんか着せていったいどこに行くと言うのだろうか?
タンスを開けた。
ツンとする防虫剤の匂い。
麗華はごそごそと
何かを探しているようだ。
「あった……」
麗華はそう言って
取り出した物は
子供用の小さなスーツだった。
親戚から貰ったこのスーツで
去年七五三に行った祐樹。
七五三の時撮った
三人の笑顔の写真が
タンスの上で埃を被っている。
「祐樹、これを着てお出かけするわよ」
祐樹は不思議そうな顔をした。
祐樹に七五三の服なんか着せていったいどこに行くと言うのだろうか?