クレームの女王
「これから、パパに逢いに行こう。
久しぶりだから
綺麗にして逢いに行こうね」
そう言って麗華はにっこりと
笑った。
でも祐樹は不思議な顔をしている。
パパは目を閉じて動かなくなり
押し入れの中の仏壇の中に
入っていることは
小さな祐樹にも
なんとなく分かっている。
でもママは今から
パパに逢いに行くと行っている。
そんな祐樹には
お構いなしに
子供用のスーツを
手際よく着せていく麗華。
荒れ果てた部屋の中
美しく着飾る二人。
旅立ちの朝は
どうしようもないくらい
小雨降るどんよりとした1日だった。
久しぶりだから
綺麗にして逢いに行こうね」
そう言って麗華はにっこりと
笑った。
でも祐樹は不思議な顔をしている。
パパは目を閉じて動かなくなり
押し入れの中の仏壇の中に
入っていることは
小さな祐樹にも
なんとなく分かっている。
でもママは今から
パパに逢いに行くと行っている。
そんな祐樹には
お構いなしに
子供用のスーツを
手際よく着せていく麗華。
荒れ果てた部屋の中
美しく着飾る二人。
旅立ちの朝は
どうしようもないくらい
小雨降るどんよりとした1日だった。