華道~小悪魔年下男子と同居!?~


「なんで涼介が彼氏じゃないって
 わかったの??」



誰もいない廊下の端に連れて来られた
私は唯に質問をする。




「カンだよ。男のカンってやつ?」


「はい?」



それがほんとか嘘か分かんないけど
結局どっちでも分かんないからいいや。




「で、どうしたの。」



「この学校ね、制服もかっこいいし
 校舎も綺麗なのに在校生が最悪。」



「え、え?!」



なにこのクレーム。。

私が困惑してても唯は続けて
話し出す。


「安い女ばっかだよね。ちょっと
 誘ったらホイホイ付いて来そうな
 ビッチばっか。しかも百合の近くには
 アホがうろついてるし。」



「あ、あほ?」




え?涼介の事?




「あの男には注意した方がいいよ。
 あいつ絶対百合の事が好きだから」


「ちょっと。涼介の悪口やめてくれる?
 あー見えても私の大切な人なの。」



なにこいつ?ちょっと自分が
他より上だからって調子のってんの?



「大事って友達よりも?」


唯は一瞬凄く真剣な顔つきになる。


でもごめん。わかんない。


「…え?どゆこと」



何言ってるんだかさっぱり。




「まあいいや。のちのち分かるよ。
 自分の身の回りが汚い事が。」



「は?」




ちょっとタンマ。頭ついてかない。



「それってあんたの勝手な妄想?」



「に近いかな。多分的中だろうけど」




分かったフリして喋られるの一番嫌い。





「ごめん。一週間一緒に登下校するって
 行ったけど却下。あんたといると
 気分悪くなるから」



「いいけど。そろそろ準備しといた方が
 いいよ。傷が出来る準備。言っとくけど
 俺は守らねーから。」




それだけ言うと唯は帰って行った。


 

…どういう事?



傷が出来る準備?


俺は守らない??




なんか唯の妄想に振り回されてる感じ??


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