華道~小悪魔年下男子と同居!?~
『唯く~ん!今日唯くんと遊びたい』
『はー?唯はあたしとカラオケ行くの』
いつもいつもほんとうるさいな。
なんて言いながらも
「今日も無理♪ほんと残念。
また誘ってよ」
完璧な演技で期待させて
甘い笑顔で女を落とす。
簡単だよ。女なんて。
見た目が良かったら味なんて
どうでもいいんでしょ??
「おい、唯ー!廊下でまた女子がお前の
事呼んでるよ」
ヤレヤレという表情で
俺を呼ぶ友達の柘は廊下を
指差して叫んだ。
今度は誰?って感じで廊下を見ると
「…百合?」
そこにはこっちを見ながら
居心地悪そうにソワソワしてる百合がいた
え。なんで。
俺がしばらく固まってると拓が
首を傾げて、
「どした?俺が断っとこっか?」
って呟いた。
そんな拓に目も向けず俺は廊下を
真っ直ぐ見つめながら
「ううん!やっと来てくれた!」
って言って廊下に走りこんだ。