華道~小悪魔年下男子と同居!?~
「え?ど、どうしたの?百合」
「びっくりした!!まさか走ってくるかと
思わなかったから…てゆか女の子周りに
いて声かけずらかったから、戻ろうかと
思ってたよ。」
私を見つけて目を見開いた唯には
正直驚いた。
まさか走ってくるなんて。
わんちゃんみたいで可愛い。
「いや、待たせちゃ悪いなって思って。
女子なんか気にせず全然声かけて
いいから。」
「ありがと。あ、そうだ。わかったよ。
傷つかなきゃいけない理由」
私が唯に伝えると唯は少し
心配そうな顔をする。
「大丈夫だった?」
「うん。むしろ本当の事聞けて良かったよ
これからは七瀬と本当の意味で友達に
なれそうな気がする。唯のおかげだよ。
間に合ったよ。ちゃんと。」
”大丈夫。まだ間に合う。”
「間に合った?…あ、あの事かw」
唯は気づいたようにクスリと笑った。
「うん、本当は家で報告しても
良かったんだけど、今、言いたくなって
忙しいのに呼び出してごめん。」
「いや、嬉しかった。まさか百合が
来てくれるなんて思わなかったから。」
「そっか。なら良かった、じゃあね!」
「うん!」
私は唯に手をふり、教室に戻った。