華道~小悪魔年下男子と同居!?~
色とりどり
私が机でボーっと空を見てると
涼介が物凄い勢いで飛び込んできた。
「ちょ、お前知ってたの!?」
「は?なにを?」
う、うるさい。
「あれだよ。本当は七瀬が百合じゃなく
俺だってって事!!」
七瀬が私じゃなく涼介??
何言ってんだか…って待って。あれのこと?
「国語力なさすぎ。七瀬の目的は涼介
だったって事でしょ??」
「そうそれ!!百合、それ聞いて
大丈夫だった?!なんか俺ごめん。」
…ってことは涼介、告白されたのかな。
「大丈夫だよ。てゆかごめんって
何かうざい」
「良かった!…あ、わり」
「うん、だからこれからも七瀬と
一緒だけど変に気にしなくて
いいからね」
これからもこのままでいたい。
きっとそれを七瀬も望んでる。
「わかった、あ、そーだ
今日俺、お前んち行くから。」
「え?なんで?DVDならこないだ
返して貰ったけど。」
って言っても私達、別に用も無いのに
どっちかの家に集まる事は良くある。
でも今、家には唯がいるし。。
「あのな、俺、心配なの。
たとえいとことしてもお前が男と
住んでるのが!!」
「は??」
涼介、あんた父親か!
「いくら年下としても男だろ。
だから俺がちゃんと確認するの。
あいつが百合と一緒にいても
大丈夫な男かを。」
「大丈夫だよー。
唯、あたしに全然興味なさそうだし、
女友達いっぱいいるから」
唯が私に何か思ってるとか有り得ないよ。
まあ私が年下に何か思う方が
有り得ないけど。
「うるせーうるせー。
とにかく今日行くからっ
てか、一緒に帰ろーな。」
「わかったよー」
涼介は一回言うと聞かないからなー。
まあいっか。
とりあえず唯に今日一緒に帰れないって
メールしとこ。