鈴姫伝説 SideStory 番外編




 けれど、千は気にしないらしく、しかも席に着いても、あたしの右手だけは離さない。




 もしかして、披露宴中ずっと手を繋いでるつもり!?



 
 けれど、そんな質問をするひまもなく、たくさんの人々が、あたしたちの前にやってきて、挨拶していく。





 笑顔で対応するけど、あたしはきっと、顔が赤いままだった・・・・・・。





 そして、ナディたちが、あたしたちの前にやってきた。





「すずか!」



「ナディ!会いたかったよぉ」




 あたしはこの時ばかりは、千の手を振り払ってナディに抱き着いた。



 悪いけど、こっちは感動の再会なんだからっ!



 案の定、千が薄くあたしを何だよといいたげに見てきたけど、あたしは知らんぷりをして、ナディとの再会の喜びを分かち合った。




 
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