鈴姫伝説 SideStory 番外編
私はそのまま、お姉ちゃんの部屋を飛び出して、灼熱の外へと出た。
走りながら、私はイライラしていた。
・・・・・・自分に。
なんなの?もう!
ロイルの意味わかんない行動も、イライラするし、こんなふうにロイルを怒っちゃう自分もヤダし。
お姉ちゃんは、私が恋してる顔をしてるよって言ってた。
私が、恋?
ロイルに・・・・・・?
でも、そうならつじつまが合ってしまう。
さっき、ボーッとしてたのも、ウソ。
実は無意識のうちに、ロイルのキレイな顔を見つめていたんだ。
キレイだな、カッコイイな──好き・・・・・・。
私って、面食いだった!?
ウソ、そんなの・・・・・・。
でも・・・・・・。
ロイルを考えるだけで、切なくなる。
これが、恋ですか・・・・・・?
よく、私にはわからない。
でも、ロイルが好きってことは、変わらない。