鈴姫伝説 SideStory 番外編
今日は、天界での仕事。
たくさんの天使たちが話しかけてくれるなか、一人の天使がこちらに向かって来る。
・・・・・・来たわね。
「よーっす、アン!
調子はどおですか?
あ、スゴイ荷物ですね、大丈夫ですか?
オレ、手伝います!」
断ることすらさせずに、私から荷物を奪ったチャラ男。
「・・・・・・ありがとうございますわ。
ラルト」
「いえいえ、アンの頼みというなら、苦でもないです!」
・・・・・・自分から荷物取ったクセに。
このにこやかに笑う、金髪の天使ラルトは、なぜか、私にいつもくっついて来る。
悪いけど、これじゃ仕事にならないわ。
そう思い立って、私は金髪の天使に向き合った。
「これから仕事に専念したいの。
しばらく一人にさせてもらえないかしら」
もちろん、笑顔で。
すると、彼はにぱっと笑った。