Summer of the Dead ~サマー・オブ・ザ・デッド~
その、聞き覚えのある声に慌てて振り返る。
「あおい」
「!?」
信じられなかった。
そこにいた人物を見て、私は飛ぶように抱きついていた。
押し倒してぎゅっと抱きしめていた。
もう涙は枯れ果てたと思っていたのに、止めどなく溢れてきた。
大泣きしてしまった。
その人は、そんな私を見て、相変わらずの不器用な笑顔をつくると、やさしく頭を撫でてくれた。