Summer of the Dead ~サマー・オブ・ザ・デッド~
その後、遅れてキッチンに行くと、紫音先輩と小百合がすでに料理を作り初めていたので急いで手伝った。
足を怪我している小百合に、
「無理しなくていいんだよ」
って言うと、
「私、みんなに助けられてばっかりで、何にもできないから……。このぐらいはやりたいです」
真剣な表情で返されてしまった。
「それに私、料理だけは自信あるんです」
小百合もすごく生き生きとした笑顔だった。
みんな、自分なりに精一杯考えてる。
別に現実逃避して恋愛にうつつをぬかしている訳ではなく、一生懸命なんだ。
だから、それ以上は何も言わず出来るだけ小百合のフォローをして、後で澪の協力もしようと思った。