優*雪
山南は、総司の必死さに、察した

「永倉君、人違いだよ!
雪之介君、気にしないでね?」


「なんや? 妹とは似てるけどなぁ?
優太いうんは、知らへんで?」


「妹いるとか知らなかった」

「ずっと離れてたさかいな
おばちゃんたちも知らんかってん
睦が可愛がってるらしいで?」

「睦に会ったんだ」

「お?元気やった?
半年近く会ってへんな」

「総司、妹と仲いんだろ?」

「そうなんですよ!
そっくりだから、驚きました!」

「ははっよぉ言われんねん!
セツがお世話になっています」


「お世話なんてそんな!お元気ですか?」

「さぁ?しらんねん?」

「連絡とってないのか?」

「睦に任せてるし、苦手やねん」

「なんで?」

「アイツばかだろ?」

「そんなことありませんよ!」

「会ったことないし、わからないけど」

「ずっと離れて暮らしたんだから
しかたありませんよ」

「山南さん、それやわ~同じ顔して
気持ち悪いねん」

「かわいいですよ!」

「いやいや、沖田さん!
それはないやろ?」



なんだかんだ楽しんだ四人だった

翌日、三人を雪之介が見送った




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