優*雪

参謀 司

屯所




「改めて、自己紹介でもしないか?」

近藤の提案に、皆が自己紹介をする

自己紹介が終わると司が

「これからしばらくお世話になるので
今日は、俺と優太で夕餉を作ります」

「いや、しかし…」

近藤が口篭もる
なんと呼んで良いかわからなかったから

「俺たちが、会津藩 参謀ということは
会津藩でも知っている者は少ないので
できればここでも参謀とは呼ばず
名前でお願いします
あと、皆さん料理苦手でしょう?
明日から、俺たちが教えますね?
ぷっははっ」

司は炊事場を見て
ひどい有様だったことを思い出し
笑ってしまった

「あははっすみません!」

楽しそうに笑う司と、優太は夕餉作りに行った









夕餉

「すげぇ!うめぇー!!」
「おかわりあるか?」
「お袋の味みてぇだなぁ!」

大声で言う
藤堂 平助、原田 左之助、永倉 新八である

「ありがとうございます!
って俺が言うのもなんですね
味付けは優太なんで、喜びますよ!」

「あれ?司は食わねぇの??そういやぁー優太は?」

ガツガツ夢中で食べている二人と違い、
永倉は司と優太を心配した


「覆面取れないんで、後でいただきます
優太は八木さんに頼まれて子守りしてます」

「ん!? 知り合いだったのか?」

「あははっ ここを浪士組の屯所にしたいと頭下げて頼んだのは、優太ですから」




司は、この夕餉のひとときで全員と会話しその間、ずっと笑顔を絶やさなかった
目だけしかでていないが
心から楽しんでいる様子だった


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