優*雪
セツの手を握ったまま、沖田は寝てしまった


沖田の部屋に土方が入る


沖田に羽織をかける


「子供が二人いるみてぇ。ふっ」


沖田とセツの頭を撫でる


「会いたかった。ずっと…」


起こさないように、そっと部屋をでた






セツは目を開けた


土方の言葉が心を締め付ける


「忘れてくれてええのに」


小さく呟く



そっと、沖田の手を離し起き上がる


着物を着直し、髪を結い直す


ズキッ



胸が痛む…



ズキッ



頭が痛む…



はぁ はぁ はぁはぁ はぁ はぁはぁ

息を整える


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