優*雪
守りたいもの

新選組

「いっぺんに色々聞きすぎた…
     まったく、わけわかんねぇ」


「左之は、いつ聞いても一緒だろ?」

「んあ?」

「まあまあ 本当のこと言わないで!」


沈黙破る 原田 永倉 藤堂


「総司、お前はいつ役についた?
その人に協力求めるのはどうだ?」

土方が聞く

「優太の非番に出掛けたときに
神咲 新さんから、引き継ぎました
でも、新さんは、亡くなったので…」


「女なのに、なんで雪之介なんだ?」


「母親が男を欲しがり、雪之介と名付け
男として育ったそうです
女の人格を作ったのは、新さんです
新選組を作る為に、色々捨てたそうです

私が、役を頂くとき『生きてていいのか』と新さんに聞いていました

女では、生きているのが嫌で
男では、生きる理由がわからない

そうやって、死にたがるらしいです」


「なんだよそれ!!」

「だから、どんな人格でも
すべて受け入れ大事にしようと
思うのですが…
私じゃ、役不足なのでしょうか…」


「言いたくない事の一つは
誰でもありますよ
僕は、雪之介君とセツさんの二人が
生きようと、頑張っているように見えましたよ?
本当に死にたければ、総司に役をさせないはず……信じてあげませんか?」


「山南さん!!」


「俺もそう思う
他の人格消してまで、雪之介を戻した
睦も言ってたろ?
何か計画してんだよ?」


「土方さん…!」

「新選組の為に色々捨てたなら
俺たちが、アイツの為に拾ってやら!」

「永倉君!」

「総司!人は皆一人ではない!
こんな時こそ、仲間の絆が試される!
仲間を守れずして、民が守れようか!」

「近藤さん!!」
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