優*雪
母の音

優太が屯所に!

二月

江戸から、京へきてからもうすぐ一年

早いものだと、誰もが懐かしんでいた


ある日の朝餉


「今日の飯は、うまいなぁ」

「うん。まるで優太の味だなぁ」

「うめー」

「おーい!今日は、誰が作った?」




平隊士 吉川 三浦 が手を上げた


「俺らと、優太さんで作りました!」




「「「「 優太??? 」」」」




「はい。 え? 何か?」



幹部たちが顔を見合わせる


「今、どこです?」

「洗濯してくれてます」



沖田が井戸の方へ向かう



「何やってるの?」

「は?洗濯以外に何に見えるんだ?」


「何かあったの?」

「慶喜と喧嘩した」


「 …… 」

「黙るなよ」


「会いたかった!!」

優太に飛びつく

「うわぁー」

後ろにひっくり返る

「いってぇー!! 総司、離れろ!」

「優太!」

幹部たちがくる

「離れろ!」


土方が沖田をつまみ上げる




永「んで、急にどうした?」

「慶喜と喧嘩した」

原「また?」


「またとか言うなよ
一応、落ち込んでるんだけど」

藤「優太、普通に喋ってる!!」

「悪い?」

藤「いや、悪くない!! 大歓迎!!」

近「優太!おかえり!!」

「うわぁー」

せっかく起き上がったのに、近藤に抱きつかれこける


斉「待っていたぞ?おかえり」

「ただいまかな?」


土「仲直りするまで
  いてもかまわねぇぞ?」

「睦の実家行く
久しぶりに屯所生活も捨てがたいけどね」

沖「ええーーーー
  睦さんの所はいつでもいいでしよ?」


山「そうやで!!布団あるしな!」

「ありがとうございます
お気持ちだけいただきます」


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